英彦山の麓、津野集落に佇むコワーキングスペース。
都会の喧騒から離れ、里山の自然に囲まれた環境でworkする。
concept
昔ながらの里山の景観の残る、添田町“津野”集落。そんな津野のオンド(温度・音頭)を、シェアしたいとの思いでコワーキングスペースをメインとした複合施設をつくりました。
津野の空気感を肌で感じながら、個々の時間を大切に過ごせる そんな空間を目指して、山奥の空き家を改装しました。
温度・・・下界より-5℃涼しい避暑地 津野集落の自然・風土 この土地ならではの温度感・空気感
音頭・・・川のせせらぎや虫の音、祭りの音色 どこからともなく聞こえてくるこの土地の音
philosophy
” 選択肢の多い田舎に ”
選択肢の多さは、生活の豊かさに直結すると考えています。
「都会に住まないと自分のやりたい仕事がない」「都会でないと得られない情報がある」・・などなど。
「都会でないと」を枕詞に、田舎に住み続けられない理由はたくさんあり、ゆえに田舎から都会へ、人口が流出しています。
やりたいことを諦めず、住み続けられる田舎その可能性を広げることのできる場の始発点になることを目指します。
オーナー
髙瀨 舞
▶︎ 田川郡添田町津野 出身
▶︎ MY設計室二級建築士事務所 代表
『自分の好きな場所で、好きな仕事をする』をライフプランの軸に置いています。このモットーに沿って、拠点を、地元 添田町津野に つくりました。
学生時代に、建築雑誌の特集で 津野のような田舎に次々とオフィスが進出している事例を読み、仕事も、仕事場所も、妥協しない手法があることを知りました。しかし大学卒業後、自分のやりたい仕事は都会にありました。
コロナ禍をきっかけに、自分の住む場所・仕事場所を改めて見つめ直し、2021年に添田町地域おこし協力隊としてUターンし、個人で設計事務所を開業しました。3年間まちづくりについて学び、その集大成としてこのスペースが完成しました。
添田町津野
福岡県の南東部 筑豊地区に位置しており、森林が80%以上を占める 自然豊かな町です。
このまちのシンボル霊峰 英彦山(ひこさん)は、日本3大修験山にも数えられ、神様の山として信仰されてきました。かつては山伏が厳しい修行に明け暮れた、まさに「山伏の郷」です。
当施設が位置する ”津野” 地域は、そんな英彦山の麓に位置しており、町部から少し離れた 小さな集落です。古くから住み継がれてきた茅葺き屋根が点々と立ち並ぶ、どこか懐かしい里山の風景が今も残っています。